Facebook利用者動態調査 World 2012

2012年9月14日に誕生して8年でアクティブユーザー10億人を突破したソーシャル・ネットワーキング・サービス Facebook。

Facebook利用者動態調査 Japan 2012 に続いて、今回はグローバルに視野を広げて見渡してみた。

調査の内容は、各国の人口当たりシェア。

総人口のほか、経済の基礎的条件 (ファンダメンタルズ) の一つの指標として一人当たり国内総生産も加えてみた。G7, G20の主要国別やOECD (経済協力開発機構) やASEAN (東南アジア諸国連合) など地域機構、国際機関別に分けてみたり、気になったアラブの春も。

集計方法

  • 2012/9/25に調査を実施
  • 「Facebookに広告を掲載」の広告の対象に表示される数値を集計。数値に誤差あり。
  • 数値は「厳密年齢ターゲット設定を有効にする」がオンの状態で抽出
  • 総人口数は、United Nations, World Population Prospects, The 2010 Revision, Total population (both sexes combined) by major area, region and country, annually for 1950-2100 (thousands) Estimates, 1950-2010 の2010年から
    http://esa.un.org/wpp/excel-Data/population.htm
  • 一人当たり国内総生産は、International Monetary Fund, World Economic Outlook Database, April 2012,
    5. Report for Selected Countries and Subjects から

各国の人口当たりシェアは、

Facebook 発祥の地アメリカは、53.19%、カナダは 52.88%、イギリスは 66.13%、オーストラリアは 52.20% と英語圏は、普及曲線にならうとレイトマジョリティレベルに突入。

コミュニケーションツールとして日常的に使われて定着しつつある状況。反面新鮮さがなくなりつつあって、収益基盤と相まって最近の Facebook の評価が投資家を中心に芳しくないことにつながっているのだろうか。ここ2年で5億人から倍増と急速な普及も考えものといえるかも知れない。

一人当たり国内総生産 3,000 ドルがマジョリティレベルの分岐点

他の国は、お国柄の事情や国内での競争状況にもよるが、着実にシェアをのばしている。

国内にあるSNSに圧倒的なシェアがある国。中国は、0.04%。ロシア4.49%。相対的に低い。

一人当たり国内総生産が低い国も相対的にシェアが低い。3,000 ドルを超えるか越えないかがマジョリティレベル (人口当たりシェア16%) に達するポテンシャルを持つ分岐点だろうか。ちなみに一人当たり国内総生産が 3,000 ドルを超えると、自動車などの普及率が一気に拡大すると言われているので興味深い。個人的には携帯電話やスマートフォンのモバイル機器の普及率との関連が気になる。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) 激戦区の日本

日本は、11.72%。登録ユーザー数は、1482万人。

mixi (ミクシィ)、GREE (グリー)、Mobage (モバゲー) と日本発のソーシャル・ネットワーキング・サービスがしのぎを削って激戦区。Twitter や Google+、Ameba などコミュニケーションツールも多彩。最近はスマートフォンアプリ世界登録ユーザー数 6,000万人で大躍進の LINE も。

mixi

国内登録ユーザー数 2711万人 2012年3月末 ソース: http://www.garbagenews.net/archives/1929846.html

GREE

国内登録ユーザー数 2900万人 2011年12月末 ソース: http://app.famitsu.com/20120207_29592/

Mobage

国内登録ユーザー数 3998万人 2012年3月末 ソース: http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL090GC_Z00C12A5000000/

LINE

国内登録ユーザー数 2800万 2012年09月 ソース: http://www.nhncorp.jp/press/2012/091054

モバイルソーシャルゲームなどプラットフォームの違いやPCや携帯、スマートフォンと使われるデバイスの違い、重複ユーザーやアクティブユーザーがどのくらいかにもよるが、
単純に加えると 1億2409万人、人口当たりシェアは98.07%。

アラブの春はアーリーアダプターの影響力

2010年12月、チュニジアでの暴動によるジャスミン革命から始まったアラブの春。Facebook や Twitter などソーシャルネットワーク上でのコミュニケーションの影響力が発揮されたことも記憶に新しい。

背景には携帯電話の普及が大きいのだろうか。仮に2年前の Facebook登録数 5億人、今の半分の人口当たりシェアとしてみても 16%辺りやアーリーマジョリティに達していて、アーリーアダプターの影響力が起こしたとも言えそうだ。

ソーシャルネットワークのコミュニケーションの影響力を感じつつ、世界を彷徨ってみた。

Facebook利用者動態調査 World 2012

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